よく聞く「終活は身の回りのお片付けから」という話。
普段から整理整頓している私には関係ないと思う人もいれば、ちょっと片付けが苦手だけど、困ることはないからと言う人もいることでしょう。
一時は物を片付けられない人の話がテレビなどのメディアで取り上げられることも多くありました。
乱雑に物が置かれ、足の踏み場がない、なんてタイプの人は限られた数でしょう。
実際のところ、普通に長い間生活を重ねていけば、家具や家電などの必需品から、洋服やアクセサリー、雑貨などの身の回りの物まであらゆる物に囲まれることになります。少し物が増えてくると、整理するための棚やラックを買って飾りなおしたりすることもあります。そうすると、気がつけば捨てられないものが多くなっていきます。
そこで一度「物の断捨離」をしてみることをおすすめします。
引越しなど大きな出来事がないと、なかなか手を付けることがありませんが、この工程を実行してみると思いのほか自分自身が何を一番大切にしているのかも見えてきたりします。
段取りはいたってシンプル。
家の中の全部を整理整頓する!などと考えていると一向に始められません。まずは居間、キッチン、寝室などどこか一箇所のスペースから初めてみましょう。
その部屋の中で
1.絶対に使うもの(ここ1年間で使用したもの)
2.無くても大丈夫なもの(1に該当しないもの)
の2つに分けてみましょう。
最初から捨てる捨てないを取捨選択していくと、人は思い出を考えながら捨てないものを重要視しがちです。でも、使ったものだけあれば実は本当に残すものは決まってきます。
2に該当したものはできるだけ処分をしていきましょう。どうしても捨てられないものは、一旦段ボールなどにしまっておくのも良いかもしれません。また一年後、そこから出すことが無かったらその時は捨てる時かもしれません。
今の時代、捨てるという選択肢のほかに、リサイクルショップに持っていったりメルカリにインターネットで出品するといった方法もあります。使ってくれる人の元に物を委ねるというのは、物の価値を考えると良い方法かもしれません。
少しづつで良いので、「物の整理」をしてみるとそこから整頓するという工程にうつることができます。棚や収納を用意するのは、整理が終わってから。
まず大切なことは使うものだけを残していくことですね。
私は引っ越しを機に多くのものを断捨離に出しました。2回目も読むからと本棚に閉まってあった本などは大量にリサイクルショップへ送りました。(今はインターネットで申し込むと引き取りに来てくれるサービスもあります)
趣味で飾っていたCDやDVDなどは残す数を決めて、こちらもリサイクルショップ行きとなりました。片付けをはじめてみると自分自身がいかに多くの思い出に囲まれていたかを実感します。取捨選択をしたことで、本当に残したいものが何かということにも気づくことができ、捨てるということが有意義な時間となりました。
思い出もあるから不要なものなど無いという考え方も一つですが、一度見直してみると、何かをはじめる新たなきっかけになるかもしれません。