心と体のおはなし〜月の満ち欠け編〜
「最近、体のむくみが気になる」とか「いつもと同じように食べているのになんだか痩せてきた」なんてことはありませんか? 病院で調べても何も異常がないのに、気になることがあったら、それはもしかしたら月の満ち欠けが関係しているかもしれません。
月の引力によって海水の満ち干が起きるように、60〜70%が血液を含む水分でできている人間の体も、月の引力の影響を受けているといわれます。東洋医学の原点とされる中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」にはすでに、人間の体も月に影響されると書かれています。
私たちが夜空を見上げたとき、見える月の姿は日々変化をしています。これは、月が地球の周りを約29日かけてひと巡りしながら、太陽の光を反射して光っているから。日々変わる月の満ち欠けのサイクルは、「新月→上弦の月→満月→下弦の月」の4つに分かれます。
オーストリアのチロル地方には数百年も前から続く、月の満ち欠けに合わせた健康法が残っているそうです。それは、新月の時は「浄化・解毒・新生」、上弦の月(満ちていく月)の時は「成長・吸収・保護・補給」、満月の時は「吸収」、下弦の月(欠けていく月)の時は「解毒・排出」などを意識して過ごすと心と体に良いというもの。
例えば、先の「最近、体のむくみが気になる」。そんな日の夜空には、まんまるの月が輝いているかもしれません。満ちていく上弦の月や満月の時は、体に色々なものを溜め込みやすいと考えられているのです。また、「いつもと同じように食べているのになんだか痩せてきた」。こんな時は、欠けていく下弦の月や新月の時かもしれません。逆に考えるとダイエットを始めるには最適な時期だということですね。興味のある方は、月の満ち欠けを意識して生活に取り入れてみませんか?
●新月(キーワードは浄化・解毒・新生)
月のサイクルでいうと、終わりと始まりの時。
体は、浄化・解毒モードになるので、古いものを出し切ってリセットするのには最適な時期。吸収されにくい時なので、食べたいものを食べても太りにくいと考えられています。
また、家の中や頭の中を整理し、新しいことをスタートしてみましょう。インスピレーションが高まる時期ともいわれています。
●満ちていく月・上弦の月(キーワードは成長・吸収・保護・補給)
新月から満月に向かう月。体は色々なものを良くも悪くも吸収しやすく、むくみも気になる時です。ウォーキングや運動で汗を流してスッキリしましょう。体と連動して気持ちもエネルギーに満ちている時なので、新月に始めたことをポジティブに実行し続けることができます。前向きな時である反面、頑張りすぎると疲れも溜まるのでほどほどに休養をとりましょう。
●満月(キーワードは吸収)
良くも悪くもあらゆるものを吸収し、豊潤に満ちたりる時。
いつもと同じように食事を摂ると体重オーバーになりやすいので、食事内容に気を使ったり、噛む回数を増やし、少量でもお腹が満たされたと思う満腹中枢を刺激しましょう。満ちていく月・上弦の月からのポジティブなエネルギーが頂点に達する時です。気分も高揚し、ちょっとくらいの無理は効きそうな反面、喜怒哀楽が激しくなる傾向があるので、ご自身と周りのためにも、意識して休憩をとってリラックスしましょう。
●欠けていく月・下弦の月(キーワードは解毒・排出)
満月から新月に向かう月。新月の浄化・解毒・新生モードに向かっていく時。普段から添加物が気になっているという場合は、解毒作用のあるものを食べて体から排出しスッキリしましょう。また、肝臓を休めせてあげるためにアルコールの量を控えてみてはいかがでしょうか。お部屋の中の断捨離をするのにも向いている時です。それは、もしかしたら心の中の断捨離にも通じるかもしれません。
月の満ち欠けカレンダーはインターネットで調べるとたくさん情報が出てきますので、どれかお気に入りを見つけて、生活の中に月の満ち欠けサイクルを取り入れてみませんか?(あぁ、イライラするからもうすぐ満月かな)なんてことが、わかるようになったら、ちょっと楽しい気分になるかもしれませんね。